共済の営業をした体験談と失敗談

私はある共済の営業として外回りをする会社に入社しました。内容としては共済をご利用でない方、ご利用中の方問わず一般家庭にお邪魔をし提案をして加入を獲得することでした。回る件数は約60件ほどです。営業経験がない私がこの件数を回っても半数以上は門前払いか、上手く断れない人がお話をだらだら聞くだけで加入獲得などできませんでした。大抵断る理由はみんな同じで、「保険でしょ?うちはもう入ってるから必要ないよ」「お金がないので協力してあげられない」などでした。

うまく話を聞いてくれる方法はないかと足踏みをしていたところに、トップクラスの営業マンからアドバイスをもらう機会があり、彼は「共済に加入するのは保険が必要な人ばかりじゃない。保険にないものを補うものだよ」と言ってくれました。私は見ている世界が変わった気がしました。営業とはそもそもその人のニーズに沿って提案するものなのだと気付かされました。それから私は提案の方法を変え、その人がどう言った内容の保険に加入中なのか、一体どういった内容で家計が苦しいのか、などを聞き出してそれにあった商品提供をしたところ加入をどんどん獲得することが出来ました。

お客の中には無保険で共済に加入した直後に怪我をして共済金を請求する方もいました。「共済勧めてくれてありがとう」と感謝されたのがとても嬉しかったのを覚えています。しかし提案していく上での失敗もありました。ある程度加入を獲得して慣れた頃です。共済には妊娠中でも入れる且つその方にとってもメリットが大きい商品があったので、私は妊婦さんを中心に提案を勧める事にしました。

加入率がかなり高かったので私は調子に乗ってしまい、肥満の方を妊婦と勘違いをして提案をしてしまいひどく怒られたことがあります。それからというもの、私はその後妊婦の方への提案はやめて妊婦さんに提案するときは慎重にやろうと心に決めました。他にも、加入年齢上限を超えた高齢の方に提案をして年齢の聞き取りもせず加入書を書かせてしまい、会社に戻って提出したところで加入できない旨を伝えられて、その加入しようとしてくれた方に謝りに行ったこともありました。こういった成功と失敗を続けながら自分の成長を噛み締めて現在も営業をしています。

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