ミスで売上アップした営業マンの失敗談

「メール送信前には再度確認しましょう。」
社会人であれば誰しも一度は言われたこのある注意ではないでしょうか?

「分かりました。普段から気をつけます。」
と返事はするものの、スルーしてうっかりやってしまう単純なメール送信ミス。

これはWeb制作会社に、営業職として勤務している私の失敗談です。
40才を過ぎて今だにこんなミスをしているのは大変恥ずかしいのですが。

私が勤務している会社は社員数30名ほどの規模のため、常に人手が足りなく、営業職社員は自分の顧客に対して、毎月の請求書を自分でメール送信する必要があります。

私も月末になると、3日以内に150件ほどの請求書をメール送信しています。お付き合いの長いお客様にもなると、毎月の支払い額が定額で、私もついつい定型文メールで済ませてしまうことも。

多忙な月末進行の中、自分のメール送信ミスに気づいたのはあるお客様への請求書送信日から1週間ほど経過したある日。
いつも売上金額が一定のお客様からの入金が、前月より3万円ほど多いことに気づきました。

最初は「あれ? 今月って何かイレギュラーな対応があったかな?」と思いながら、自分のメールボックスにある送信済フォルダから、お客様に送信した請求書を再度確認してみます。

すると同じお客様に2回請求書を送っていました。
しかも2回目は別のお客様に送るはずだった請求書を送っているではありませんか。

急いでお客様に電話をして、謝罪と共に事情を説明したところ、
「大した金額じゃないから(3万円ほど)、気づかず振り込んじゃった。」
と軽めのお返事。

しかも次月の請求金額と相殺することにしてくださり、トラブルにはならず、唯一の被害といえば、社内経理部の社員から私が苦笑いされたことです。
「お客様は神様です。」という悪名高い名言は、上記のような優良顧客に進呈したいものです。

一方、請求書を送るはずだった別のお客様は毎月の末尾に振込予約をされているため通常通り入金がありました。当然こちらのお客様にも謝罪です。

はからずも微妙な売上アップをした月となりましたが、心は晴れません。
単純ミスは仕事に付きものですが、これを読んでいる皆様もお気をつけください。

今日もどこかで
「メール送信前には必ず再確認をするように!」
と吠えている上司がいるはずです。

「そんなの当たり前だよ。」
と聞き流す方がほとんどでしょう。

しかし上司の注意は広い心を持って聞いてあげてください。
その上司はきっと私がやってしまったような失敗談をお持ちのはずですので。

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